自治体・企業

お悩み相談会の実施

現状の問題点

相談会の様子

これまでも増えつつある愛犬家ですが、団塊の世代の退職を迎え、ますますその数を増しそうな勢いです。同時に、動物行政や町の美化に携わる多くの関係者が愛犬家によるマナー違反に頭を悩めることにもなりつつあります。

現状では、ほとんどの公園や河川敷に「フンの始末」についての看板がありますが、実際には「オシッコによる花壇や芝生地への公害」や「ノーリードによる恐怖感」なども犬を飼っていない人から数多く寄せられるクレームでもあります。

わたしどもNPO法人社会動物環境整備協会では全国各地の啓発イベントやマナー向上活動を通して、自分の愛犬に対する愛情度とマナー遵守が比例していることが確認されております。「吠える」「咬む」または「他の犬と喧嘩する」など、愛犬に対して問題を抱えている方は、地域の公園を散歩する時間も他の愛犬家たちを避け、散歩コースも独自に通るようになります。実際にマナーを守らない多くの人は、この地域の愛犬家同士の中からはずれてしまった人たちに多いのです。

 

相談会の様子

これまで全国各地でいろいろな機関が「しつけ教室」などを開催し、しっかりしつけを実施してもらうことでマナー向上につなげようとの試みが見られました。しかし、近年では、従来の「しつけ教室」が愛犬家に対するサービスとしての位置はあっても、マナーの向上には必ずしもつながらないことが言われはじめています。これまでに寄せられた主催者からの悩みとしては、下記のようなものがあります。参考のために予想できる原因とともに記載しておきます。

現代は、愛犬をいろいろな場所に同伴するようになり、犬と社会の接する時間が増えたため、従来の1頭づつの訓練的シツケ方法だけでは、トラブル回避や生活面についての知識が足らなくなりつつあります。実際にマナーに違反するのは犬の訓練性能には関係なく、飼い主さんの迷惑をかけまいとする意識や外出時の油断をしない心なのです。

 

例)商店街や歩道でのオシッコ公害に際して指導方法例

犬は、走っている時とオスワリをしている状態の時は、オシッコがしづらい姿勢なのです。そこで、自宅を出たら目的の公園などまでは、愛犬と一緒に小走りに走ります。途中、赤信号や車が来た時は、愛犬にオスワリわさせ、立ち上がらないように腰を押さえておきます。進めるようになったら、また小走りで目的地まで走ります。目的地に着いたら、「もう、いいよ。オシッコしなさい。」と言いながら、愛犬にオシッコをさせ、その後我慢した愛犬をよく褒めます。こうしたことを続けていますと、愛犬自ら、目的地まではオシッコをしない習慣がつきやすくなっていきます。

お悩み相談会のお勧め

相談会の様子

そこで、地域のマナー向上の観点から、当協会では「愛犬お悩み相談会」の実施をお勧めしております。犬を同伴させなくとも開催可能なことから、本当に困っている人や犬を連れて参加できない人=最もマナーの守り方を知って欲しい人の参加が見込めるからです。

また、集合体の教室でなく、個別にカウンセリングすることから他の人に聞かれる恥ずかしさや照れもなく、本音の話を伺い、共に解決策を検討することができます。もちろん、シツケだけでなく体調管理や病気予防の衛生管理などもカウンセリング対象となります。愛犬に対する悩みが改善することで、愛犬に対する愛情が増幅しはじめます。先に述べましたように、愛情度とマナー遵守度は比例するので、結果として地域のマナー全体が向上することとなります。

また、個々が抱える悩みに対して専門家が真剣に同じ悩みを共有することから、簡単に愛犬を捨てたり、粗雑な飼育をしたいする方が減ってくる効果もあります。実際にカウンセリングを実施するのは、当協会の検定試験に合格したドッグライフカウンセラーの方にお願いしております。

開催場所や開催方法

当協会では平成14年度より過去10回にわたり、ドッグライフカウンセラー検定を実施してきました。この検定の中には、健康管理やシツケだけでなく、マナーの重要性や守り方なども含まれています。全10回の検定を経て、現在は全国各地に1600名を超すドッグライフカウンセラーが誕生しています。一部の方はすでに地元の自治体や動物病院などでお悩み相談会やカウンセリング活動を展開しています。

愛犬お悩み相談会を実施したいと思われる方は、ぜひ当協会にご相談ください。日本国内であれば、ほとんどの場所で開催可能です。

開催実績場所
ご相談はこちらまで

お悩み相談会の開催、相談員の派遣などもお受けしております。

NPO法人 社会動物環境整備協会

〒201-0002

東京都狛江市東野川1-23-4

TEL:03-4560-2238(祝日除く月水金11時~16時)

FAX:03-4586-9931

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